2009年01月09日

zingaro|loungta

zingaroジンガロの新作「Battuta(バトゥータ)」の公演がもうすぐ始まるということで、日本公演の前作「Loungta(ルンタ)」を観た時の感想を少し。ジンガロは毎回、地域や民族などから受けたインスピレーションを演出のテーマにして舞台作品を作っているフランスの集団。私が観た「ルンタ」はチベットからインスピレーションを受けた作品で、芝居とは違って明確なストーリーはなく表現は抽象的。

会場は国技館の大相撲のような作りで、一番低い位置に円形の土間(舞台)があり、それを客席が360度囲んでいる状態。舞台の真ん中に演出の仕掛けなどがあり、その周りを馬がぐるぐる走る。騎馬オペラと言われるように、基本的に登場するのは馬と人。

で、まず何と言っても、ホンモノのチベット僧侶たちがチベット仏教の音楽をライブで演奏していることに感動。僧侶たちは客席の一番上の方に坐っていて、高い所から会場全体に音が鳴り響いている状況。何とな〜く厳かな雰囲気で神聖な感じのメロディー。ホンモノが来て演奏してるワケだからチベット的ではなくチベットそのもの。

中央の仕掛けも美しくてね。決してお金をかけた演出ではなくシンプルなんだけど、演出と舞台美術が感動的なんだよね。暗い舞台の真ん中にドーム型に透ける布が貼ってあって、その中に灯りがともって、馬のシルエットが浮かび上がったり。薄暗い舞台に真っ白なアヒルたちが歩いたり。演出が詩的というか叙情的で。心にも残るけど、視覚的にも強い印象が残る。色もきれいでね。そして何より全てが、温かくて優しいんだ。

かと言って静かなだけじゃなく、ぐるぐる走る馬たちの迫力と馬に乗った人々の肉体の動きは大迫力。それほど広くない舞台をかなりのスピードで馬たちが走る。何周も何周も走る。すごいよ。屋外ならともかく、暗い室内であんなに走る馬って滅多に見ない光景。それが何か、澄んでる。濁ってないんだ、全てが。

でもサーカスみたいな驚きを求めて行っても何も起こらないよ(笑)。そういう舞台じゃないから。サーカスが観たければシルク・ドゥ・ソレイユへど〜ぞ。ジンガロを観るなら目の前で巻き起こることを、まるごと感じる寛容さが必要なのかも。お時間のある方は是非、DVDではなくライブで。

official japan ・official france  
Posted by 真 at 00:11 |livedoor clip!
2005年06月22日

Pina Bausch "Nefes"

pina←Tanztheater Wuppertal Pina Bausch
 ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団
 現代舞踊シリーズNo.47「ネフェス/Nefes(呼気)」
 演出振付:ピナ・バウシュ

新宿でピナ・バウシュの「ネフェス」を見て来た。ダンス・パフォーマンスである。彼女の作品をライブで見るのは今回が初めてだった。ダンサーは男女それぞれ10人くらいだったろうか。

簡単に説明すれば「愛と孤独を幾つかの小さなエピソードに込めて肉体で表現している」という感じだろうか。舞踊団というより、パフォーマーと言うほうがピッタリくる。彼女の作品を全て観たわけではないが、今回の作品はわりと具体的で解りやすかったのではないかと思う。それでも表現はかなり抽象的ではあるのだが、それがいいのだ。   Continue>>
Posted by 真 at 19:48 |livedoor clip!