2010年05月09日

ミスター・ロンリー|ハーモニー・コリン

 人は誰でも、何かを演じて生きている。それが少々いきすぎて、自分へ戻る道を忘れてしまった人たちがいる。
 自分以外の人格にアイデンティティを置かなければ生きられない、
 他人の「モノマネ」をして生きている彼らは「インパーソネーター」と呼ばれている。
 マイケル・ジャクソンとして生きる青年が、マリリン・モンローとして生きる女性に恋をした。
 自分に自信がもてないために他人を演じて生きてきた彼が、生まれて初めて恋をしたことでぶつかる壁。
 それは自分らしくあることを迫られる、本当の自分を探す旅の始まりだった…。

上に引用したのはこの映画のコピーです。
で、この映画、二つの話が同時進行する脚本がまず好き。パリとスコットランドを舞台にマイケル・ジャクソンとして生きる青年の話と、パナマの奥地で布教活動をする神父とシスターたちの話。関係のない二つの話が関係ないまま進み、関係ないまま終わる。そのバラレルな感覚がこの作品にばっちり合ってて絶妙。独特の映像センス。セリフで説明しないのがいい。
メインで使われてる、ロンリ〜♪ミスタ〜ロンリ〜♪ っていうあの名曲がこの作品にぴったり。そのロンリーでイタい主人公を演じるディエゴ・ルナの、さりげな〜い名演技がいい。
ハーモニー・コリンは作品の数は少ないけど、オリジナルで貴重な監督だと思う。レオス・カラックスとヘルツォークという強烈な監督たちが俳優として出演するのも何だかわかる。最新作「Trash Humpers」は、日本で公開されるのかな…。

ハーモニー・コリン「MISTER LONELY」+原題:MISTER LONELY(2007年/イギリス・フランス・アイルランド・アメリカ/112分)
監督:ハーモニー・コリン
脚本:ハーモニー・コリン、アヴィ・コリン
撮影:マルセル・ザイスキンド
製作:ナージャ・ロメイン
出演:ディエゴ・ルナ、サマンサ・モートン、ヴェルナー・ヘルツォーク、レオス・カラックス

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