2010年05月07日

ジェリー|ガス・ヴァン・サント

2003年カンヌ国際映画祭で史上初となるパルム・ドール+監督賞のW受賞した映画「エレファント」の前年に撮られた作品。日本公開は2004年秋。「ジェリー」とは何だ?ってまず思うわけ。これはギャル語みたいなもので、例えばドジった奴に「ジェリったな」とか、ドジな奴をダイレクトに「ジェリー」と呼んだりする。
で、登場人物は二人だけ。二人ともお互いをジェリーと呼ぶ。その二人が、ヨセミテみたいな風景とソルトレイクの真っ白な風景の中を、飲まず喰わずで延々と彷徨い歩く。が、生還したのは一人だけ…。ジェリーに一体何が…。これは実験的な映画。だから退屈とか思っちゃいけないの。意味なんて問わないで。ただただ観よう。
映像がとても美しい。二人の会話が面白い。脚本は出演俳優の二人と共同で書かれてる。テンポも展開もストーリーも排除したかのようなガス・ヴァン・サントの新たな試み。かなり不思議で斬新すぎるアートな作品。ある意味ドキュメンタリー。映画とは何だろう。そんな声が聞こえてきそうだ。

GERRY原題:GERRY(2002年/アメリカ/103分)
製作:ダニー・ウルフ
監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:ガス・ヴァン・サント、マット・デイモン、ケイシー・アフレック
撮影:ハリス・サヴィデス
出演:マット・デイモン、ケイシー・アフレック

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